第3期第1回 神戸市立図書館協議会

図書館協議会も第3期に入りました。
今日は新しい委員も参加してのその第1回です。

1期、2期に続いて、委員長に安原一樹氏(兵庫教育大学大学院准教授)、副委員長に大月ルリ子氏(鴨の子文庫主宰)が選出されました。原則年3回の開催、必要があれば臨時会を持つということも確認されました。

平成24年度上半期の図書館事業に関し、次の点についての説明が事務局からありました。
・利用実績と事業計画の実施状況について
・指定管理者に対する評価について

故置塩 壽さんのご寄付により設置された「おきしお文庫」。神戸市の全小学校に設置されたほか、各図書館にも小学校の調べ学習に役に立つ本を、図書館ごとに決めたテーマに沿って集められています。小学校のおきしお文庫の資料は今年一回だけの購入ですが、図書館の方の資料購入は5年間の継続が予定されているそうです。

神小研(神戸支障学校教育研究会)図書館部部長でもある角谷委員から(千代が丘小学校校長)から、千代が丘小学校でおきしお文庫の選書に関わった子どもたちが、図書館に関心を持ち見学することになった経緯についての報告がありました。また北図書館では図書館のおきしお文庫を活用した体験型調べ学習のイベント(教育委員会文化財課共催)が今月24日に実施されるとのことです。
おきしお文庫の開設がこのように広がりを持っていくことは、うれしいことです。


第1期、第2期協議会のまとめを受け、今期の協議課題として「予約・リクエスト・選書(蔵書構成)について」が事務局から提案されました。この課題は、市民満足度調査でも市民の意見が多岐にわたり、重要課題であるとの認識からの提案です。
・ベストセラーの複本に関しては「もっと複本を」という要望がある反面、「複本が多すぎる」「ベストセラーでなくもっと基本図書、専門書を」という意見も多く寄せられており、現在の蔵書構成は市民の満足を十分に得られていない状態である。
・予約に関しても、予約量が大幅に増えたにもかかわらず、予約サービスを知らない利用者もいるというのが現状である。
第1期、第2期で協議会から
「リクエストと市民の潜在的なニーズには違いがあり、リクエストに答えるだけでは図書館の使命は果たせない」
「図書館が提供すべきサービスは何か、市民感覚を持ちつつ議論すべき」

との意見があったことを踏まえて、第3期の協議テーマとして提案したとのことでした。


委員からは、満足度調査の解析をもっと詳しく出すとともに、出版点数のうち何%を購入しているかなどの具体的な議論に必要な数字を出してほしいとの要望がありました。
・限りある資源(蔵書)をどうすれば有効に活用できるのか、また著作権者の思いをどう受け止めていくのかは、図書館にとって重要な課題である。
・市民を取り巻く読書環境の変容が大きい中で、これらは公共性を問う問題である。
との発言がありました。

委員長は、協議会として「公共図書館とは何か」を大胆に問いかけ、市民に説明責任を果たしながら、宣言する必要があるとおっしゃり、今後の協議会で協議することになりました。


これまでも、活発に意見交換が行われてきた神戸市の図書館協議会ですが、今期さらに図書館の根幹に関わる課題について協議されることになりました。私たち利用者は目の前のサービスにとらわれがちですが、「図書館とは何か」「公共とは何か」という大きな問題にも深く関わっていかねばならないと考えた2時間でした。

神戸市図書館協議会の議事要旨、配布資料は下記のアドレスからご覧になれます。
http://www.city.kobe.lg.jp/information/committee/education/preservation/library/index.html

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