児童書収集ピンチ! 国際児童文学館

旧大阪府立児童文学館が廃止されて3年。
資料収集の中心である出版社からの寄贈図書数が半減しているそうです。

4月30日付、読売新聞夕刊によると・・・

旧施設廃止後、収集機能が低下しているとのこと。
 ・廃止前平均約9000点から約4000~5000点台に減少している
 ・そのため図書購入費は旧施設時代と変わらないものの、寄贈の大幅な減少で広範な資料収集が難しくなっている
 ・旧施設の設立理念が遂行できていないことへの出版社の懸念が一因

対策として府は
 ・3年間の移行措置として雇用していた専門職(常勤と非常勤の2人)を今月からさらに3年間非常勤雇用する
 ・府立図書館司書部長は「寄贈に関わる出版社との信頼関係は、長年の活動実績によるところが大きかった」
 ・府立図書館協議会は「貴重な資料に精通した知識と経験、専門性は不可欠」との報告書をまとめた    
 ・府教委は「引き続き専門職の力を借りたい」




これって一体なに?

橋下大阪府知事が大阪府立国際児童文学館の廃止を言い出したとき、資料収集、保存、研究に支障が出るってことは多くの人が指摘していました。出版社も協力は難しくなると当時から言っていました。
専門職の必要性も当然言われていました。3年間の期限付きの雇用で引き継げるわけがないです。研究者なんですもの。

所蔵している資料に関するあの知識! 
バックヤードツアーに参加したとき、どんな質問にも即座に答えてくださることに本当に驚きました。
そして、この方たちの役割を期限付きの委託業者職員が担えるわけがないと思いました。(能力の問題ではなく、制度の問題だと思っています。念のため)

いまさら、「専門性が不可欠」とか「専門職の力が必要」とかって・・・。初めからわかっているのに。
こうやって3年ずつ引き伸ばしていっても、そのあとはどうするのでしょう? 次に続く専門職・研究者は育っていかないのではないですか? 


4月30日付読売新聞朝刊にはこんな記事も・・・
(こちらはYOMIURI ONLINEに記事ありました)
図書館にカフェ、ソムリエ

年間の個人貸出数が20年で2.6倍になった背景に従来にないサービスの充実があるとして、民間業者のサービスの他に、直営の高松市立図書館の取り組みも紹介されています。

紙媒体にはある日図協理事長・塩見昇さんのコメントがONLINEには載っていませんでしたので、引用しておきます。

日本図書館協会理事長の塩見昇大阪教育大名誉教授(図書館学)コメント=読売新聞4/30朝刊より=

 「図書館にはもともと、生きるために有効な情報をストックし、提供する機能があり、最近はビジネス層や引退した団塊世代など高齢層が積極的に活用するようになった。ただ、経済効率だけで安易に民間委託すると、図書館行政のノウハウが蓄積、継承されない恐れもある」

 
 
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