東灘図書館を見学しました

5月10日、総会のあと東灘図書館を見学してきました。会員7名が参加しました。

神戸市の地区館10館すべてを訪問し、見学記録をまとめたのは10年前です。当時すでに危険を感じるほど老朽化が目立ち、建物の2階と3階に位置する東灘図書館を見て、改築あるいは移転を求める活動を始めました。地域の皆さんもバリアフリーの図書館を希望していらっしゃいました。
当時の館長さんや地元の皆さんとも何度もお話を重ね、利用者の方々のアンケートもとりました。

ようやく今秋、新東灘図書館が開館するのは感慨深いものがあります。

4月1日に指定管理者制度が導入され、TRCさんによる新体制になりました。新図書館の開館にあわせるため、地区館の中で最後の制度導入です。制度導入後、図書館ネットとして二度目の地区館見学会をしてきましたが、それも今回が最後です。

吉田館長は、3月末まで垂水図書館の館長をなさっていて、私をはじめ会員の幾人かとは顔なじみです。柔らかい物腰の笑顔が素敵な館長さんです。お忙しい中、私たちの質問に丁寧にお答えくださいました。ありがとうございました。

現在、館長を含め13人の職員がいらっしゃり、新図書館も同じ体制で運営されるとのことです。
若い女性の方が多いようですが、溌剌とした明るい図書館になったように思います。3月末までの東灘図書館の雰囲気を変えないようにしていらっしゃるそうです。秋には大きな変化があるわけで、利用者の戸惑いを少なくしたいとの配慮が見えます。

女性の方が多い理由を吉田館長は
年齢がキャリアにつながる数少ない職種の一つである司書は、女性にとって魅力ある職業だから」
と説明してくださいました。経験を積んだ分だけきちんと技術が向上するということですね。「10年かかることは、やはり10年かかるんです。」とも。

現在は長年経験を積んだ司書さんが若い非正規雇用の職員を指導してくださっていますが、この先、非正規でしか働いたことがない方々がどんどん増えていく中で、どのように技術を継承していくのだろうという私たちの疑問に、会社として様々な研修制度があることを説明してくださいました。e-ラーニングを使いステップアップできる体制も整っているそうです。

また別の自治体への転勤もあり、違った運営体制の図書館で働くことができることも大きな経験になるとのことです。たしかに、公務員では他の自治体を経験することは少ないですね。

神戸市ではすべての地区館が指定管理館になり、地域のカウンターで直接利用者に接するのは業者の方だけになりました。カウンター越しにもたらされる情報は図書館運営になくてはならないものでしょう。そしてそれには数字では表せないものがたくさんあります。各職員から地区館館長を通じて中央館にいたるしくみはきちんとできているとのお話でした。あとは、カウンターに座る司書さんたちの感覚をいかに磨いていくか、です。
「それを育てていくのが私の役割です。」とおっしゃった吉田館長にキャリアを積んでこられた専門職員の自信を感じました。

中央図書館ひいては神戸市行政が、最前線で市民に接している民間業者の得たもの、感覚をどのように取り込んでいくかが、公的施設の指定管理者制度を続けていく上で重要なことだと思います。
業者の皆さんは、公務員でなくても公立図書館でで公共サービスを担っている職員である以上、神戸市行政の中の図書館運営をみきわめながら仕事をしていただけたらと思います。

神戸市の図書館が一体となって、新図書館の開館に向けて準備をなさっています。そんな中で長年親しんだ今の図書館とのお別れが近づいています。東灘図書館の利用者の皆さんが、あと数ヶ月を今の図書館で気持ちよく過ごしてくださいますように。



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