第4期第2回神戸市立図書館協議会

図書館協議会を傍聴しました。

3月20日(金)15:00~17:00
中央図書館研究室にて

出席委員は7名、傍聴は5名です。
時々私たち以外の方も傍聴に来られます。今回もそうでした。どんな感想を持たれたかしら?
私の感想はあとで書きますね。

では、当日の様子を~。


事業実施報告


26年度利用見込みおよび実績について(1月末まで)
 「数量的な目標達成の実を目指すのではない」という図書館の思いから「目標」ではなく「見込み」とという言葉を使っているのですが、年度内に見込み数が達成されそうにないものについての分析と説明がありました。
委員から次のような質問と意見が出されました。
・対面朗読に対して「延べ人数が示されているが実質利用者数は?」との質問への回答。「ほぼ一人です」
・もっとサービスを広報してはどうか。 

予約図書受け取りコーナー(市民図書室)と返却ポストの利用状況について
どちらも順調に利用が増えているそうです。市民図書室のほうは後方支援する地区館が決まっており、土曜日か日曜日のいずれかは地区館職員が支援に行っているとのことです。今後14か所まで増やす予定。

開館日、時間がまちまちな市民図書室。現在予約図書受け取りコーナーがある市民図書室8か所と北須磨文化センターの一覧を載せておきます。

予約図書受け取りコーナー(2015年3月現在)


26年度市民満足度調査(速報)について
今年1月27日に実施されたアンケートについて速報値が出されました。これは詳細を分析して公開される予定です。
委員からは次のような意見が出ました。
・平日と休日とでは内容がかなり変わってくるはず。平日・休日ともにアンケートをすべき
・非利用者に対するアンケートを早急に実施すべき
・アンケート内容を吟味し、図書館のサービスを広報する方法としても利用してはいかが。


議事:図書館が果たすべき読書支援について
50ページ以上という参考資料が委員に配布され、この日一番の白熱した議論になりました。

三田市立図書館で行われた電子書籍の読み上げ機能の実証実験の報告があり、委員によるデモンストレーションが行われました。
音声で本検索「電子図書館」(神戸新聞3/6)
図書館蔵書の検索からその読み上げまで介助者なしに行えるというもので、図書館サービスの新しい形です。電子図書館は障害のある方だけでなく、多くの利用者のアクセシビリティーの向上が図れます。

しかしながら他の委員から、民間業者に任せることで商業化しコスト面で折り合いのつくベストセラーばかりが提供されるのではないかとの危惧や子どもたちの読書に影響が出るのではないかとの意見や、電子書籍に予算を割くことで紙媒体の収集に対する予算が削られるのは問題である等の意見が出されました。

電子書籍の可能性は大きく神戸市立図書館としても取り組んでいくべきこととしながらも、紙媒体の収集は重要で、双方の良いところを取り入れなければならないということで、委員の皆さんの意見が一致したようです。

学校との連携の問題では、学校図書館のデータベース化、特別支援学校の実態調査の必要性と幼稚園・保育所への支援の重要性が指摘されました。
図書館が提供している総合学習セットの利用や、テーマ本集めの依頼増加の現状と、学校司書の役割について事務局から説明があり、学校関係者の委員からも学校としてどう受け止めているかの報告がありました。
来年度はおきしお基金で購入した近刊絵本を市立幼稚園36園に巡回貸出の予定だそうです。

社会的課題を抱えている人への支援のあり方については、まずは今あるサービスを広報して、必要な人に必要な情報が届くことが先決だろうという意見が出されました。
図書館としては、HP、FBでの広報に今後も取り組んでいくとのことでした。

最後に会長が「公共図書館が読書環境を作る」と話され、図書館の重要性を指摘されました。




いくつか傍聴して感じたことを…

レファレンス受付数について
 レファレンス受付数が極端に低いのはカウント法を変えたからで今年度は所蔵相談等の簡便なものはカウントしなかったとのこと。どの分野が多いのか一件にどれくらいの時間をかけているかを調査するためで、5分、10分で答えられたものはカウントしなかったそうです。

 気になったのは、「今年度あまりにもレファレンス受付数が低いので、来年度は簡便なものもカウントしようかと考えている」とおっしゃったこと。図書館の都合でカウントする対象を変えていたのでは、調査の意味がないのでは? 昨年度まで所蔵相談をレファレンス数に入れていたのなら、それもカウントしつつその中でどんな種類のものがあるのかを分析したほうがいいと思うのですが。

 それに、以前市会文教委員会で井坂議員(当時)の「他市に比較してレファレンス受付数が少ないのでは?」という質問に答えて当時の中央館長が「他市では所蔵相談などの簡便なものもいれているが、神戸市では中央図書館3階で受け付けたかなり中身を調べていく調査依頼の数である」とお答えになっていた記憶があります。いつの間にかカウント対象が変わっているのかな?

障がい者サービスについて
 対面朗読を受けるには視覚障がい者が図書館まで移動できることが条件になりますので、サービスの存在を知っていても利用できるとは限りません。郵送サービスの利用者が少ないこともこのサービスが来館困難な利用者にとって使いにくいものであることが一因でしょう。各地にある障害者センターに情報を届け、当事者の方の声を聞くことで求められているサービスもわかると思うのですが…。図書館に障がい者サービスの担当者がいないことが一番の原因かもしれません。

特別支援学校について
 委員から指摘があったにもかかわらず、特別支援学校の問題はスルーされてしまいました。まずは実態調査から、と委員がおっしゃったように、放っておかれているような状況になっています。他の委員にしても図書館にしても特別支援教育について詳しい方がいないため、議論が深まらないものと思われます。これも障がい者サービスの担当職員がいれば…と残念に思います。

学校図書館蔵書のデータベース化について
 かつて中央図書館が検討を始めながらも実施できず、その間にそれぞれ異なる形式でデータ処理がされたところが出てきました。統一の形でのデータベース化は以前よりもっと困難になっているかもしれません。

社会的課題を抱えている方へのサービスについて
 こちらも議論は深まりませんでした。ある程度皆が理解している子どもや学校のことと違い、範囲も広く難しい内容かもしれません。図書館の有用性はこの領域でもっと発揮されるべきだと思います。




ともかくも、図書館が求められるサービスは多岐にわたり、質・量ともに今の職員体制では困難を極めているものと思います。そんな中で地道に努力されている図書館職員の皆さんに感謝と応援を!

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