第12回KOBEブッククラブ(読書会)ご報告

昨日12月3日(土)のKOBEブッククラブの様子をご報告します。

神戸駅近くの会場がとれなかったため初めて新長田での開催となりました。
参加いただく皆様には開催2か月前まで会場が確定せず、ご迷惑をおかけしています。
参加者からもどうして中央図書館でしないの?という声をいただいていますが、中央図書館では土・日に研究室を貸し出さない内部規定があり、なかなか難しいのです。申し訳ありません。

会場が決まりましたらできるだけ早く、こちらのブログで告知いたしますので、よろしくお願いいたします。


さて、今回の参加者は7名。うち3名が初めてのご参加でした。
テーマはファンタジックな話

皆さんから紹介されたのは次の本たちです。
・13か月と13週と13日と満月の夜
   (アレックス・シアラー作、金原瑞人訳)求龍堂
・指輪物語(J・R・R・トールキン、瀬田貞二訳)評論社
・北原白秋詩集(北原白秋)
・続・時をかける少女(石山透)復刊ドットコム
・田園に死す(寺山修司)フィルムアート社
・風神秘抄(荻原規子)徳間書店
・魔女の目覚め(デボラ・ハークネス著、中西和美訳)
           ヴィレッジブックス
・ハリーポッターと呪いの子(J・K・ローリング、
  ジョン・ティファニー、ジャック・ソーン著、松岡祐子訳)
           静山社

CIMG3946.jpg


簡単な自己紹介とともに、なぜその本を選んだかを順に話していきます。初めての参加の方の中には見学のつもりできましたという方もありましたが、そこは本好きの皆さん。話の中でどんどんタイトルが飛び出してきます。

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ル=グゥインのゲド戦記、Darren Shanのダレン・シャン、たつみや章さんの月神シリーズ、井上靖の額田女王もそうかな?
そうそう、C・S・ルイスのナルニア国物語も本当は外せないところです。 
荻原規子さんの空色勾玉のシリーズからは風神秘抄が、ハリーポッターシリーズからは最新作が紹介されましたが、「いやいや、私ならこれを推したい」という本が、いくらでもあるのではないかと思います。


詩集が紹介されたのはもしかしたら初めてかもしれません。寺山修司は歌人ですし、「田園に死す」の中にも短歌が散りばめられています。「ファンタジック」で連想する中に「詩」「歌」が含まれているのかもしれません。

最近のJポップの歌詞に疑問があるという参加者の一人が、言葉についていろいろと語ってくださいました。
ファンタジーでは「言葉」の力が語られることが多いものです。一度言葉によって規定されたものを覆し、それを再構築してまた言葉で表す。幻想の物語は、現実以上にリアルな世界を写し取り、伝える力を持っているのではないでしょうか。


たまたま同世代が集まったためか、話しているうちに現代の子どもたち、若い人たちのことに話題が及びました。

今を生きる子どもたちの抱える不安は、私たちのときより大きく深くなっているのかもしれない。若い人たちが夢を語ることがなくなったと言う前に、そうさせてしまった大人たち、この時代を作った私たちの責任を考えなければならないのではないだろうか・・・。

規定されてしまった現状を打ちこわし未来を語るには、まず真にまっすぐなもの、本当に美しいものを知らなければならないのではないだろうか。その上でないと今を一歩踏み出し、新しい世界を開くことができないような気がする。だからこそ、子どもたち、若い人たちには本を届けたいと思う。

CIMG3944.jpg


今回は少々難しい話も出ましたが、もちろん気軽に楽しい会話が飛び交いましたよ。
最近神戸市に引っ越してこられた方が以前住んでおられたところでも読書会に参加していらっしゃったそうです。いつもなら読まない本に触れるよい機会だったとのことでした。ただ、やはり脱線に次ぐ脱線だったとか。ブッククラブもどこに話が飛んでいくかわかりません。そこが魅力なのだと思っています。

紹介された本は図書館蔵書検索サイト「カーリル」の図書館ネットのページにある“読みたいリスト”に載せています。そのリストから簡単に神戸市立図書館の蔵書検索サイトに移れて蔵書状況がすぐにわかります。過去のブッククラブでの紹介本は“読んだリスト”に移動しています。こちらもワンクリックで蔵書検索ができます。初めての本、初めての作家に出会うためにもご利用ください。
(申し訳ありませんが、IDおよびログインパスワードは図書館ネット会員のみにお知らせしています)


次回のテーマはCOL0R(色)
4月1日(土)を予定していますが、まだ決定ではありません。会場もできるだけ神戸駅近くでとれるよう頑張ります!
決定次第、当ブログでお知らせいたします。

次回ブッククラブは4月8日(土)に決定しました。会場は兵庫県立生活創造センターです。




参加者感想

・大変楽しいお話でした
・とても役に立つお話でした
・7人7様のファンタジー論~様々に広がりました。興味はいろいろです。
・感想を一言で言うと「盛り上がった読書会でした」
・言葉そのものの力の話、時代性の話になり、深い話が聞けました。
・子どもが時代の不安を抱えていることに話が及ぶところはブッククラブならではだろうと思います。


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